人生初の一次創作漫画作品です。制作期間は三か月あり、最初は戦車と元軍人の話にしようと思っていたのですが何も思い浮かばず時が過ぎ去り、残り二週間?か一週間?で「上位的存在に飼い殺しにされたい」という自分の願望にフォーカスして描き上げました。きっとそういう願望を持っている人は多くはいないけど、少なくはないと思ったので。
「Suicide by Cop」という言葉をご存知でしょうか。とある犯罪心理学のドラマを見ていた時、警察官に殺されたくて犯罪を犯したり、危険な行動をしてわざと射殺される(=他者による自殺)ラストシーンがとにかく多いことに気付きました。
この漫画の主人公は結果として両親の仇の上位的存在を庇った事で脳に損傷を受け、幼児退行して全てを忘れてしまいますが、これはある意味で幸せだと言えます。死ぬ勇気がないから生きているだけ、そういう人が現実にどれほどいることでしょうか。私自身も自殺未遂の経験があります。もちろん、本当の幸せとはPTSDから立ち直り、社会とのつながりを取り戻し、回復する事です。しかし、それが出来ないから人は自殺します。
今思うと自分自身の希死念慮から生まれた作品ですが、数年経ってからやっと言語化できました。